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  最も人気のあるシリーズ、一作目。
からたちの咲く屋敷に住む、小説家・九雀。その家政婦として働く須磨子だったが、屋敷には秘密があり…。


折原 須磨子  [ おりはら すまこ ] / 18歳〜
九雀の小説のファンで、屋敷の住み込み家政婦になる。
竹河 九雀  [ たけかわ くじゃく] / 31歳〜
寡黙で風変わりな小説家。不器用。長身巨躯。
 
[からたちのみち 雑記]
おかげさまで、圧倒的に御感想をいただいています。ありがたく思っています。
タイトルはTHE BOOMの歌「からたちのみち」から拝借しました。とてもいい歌です。
九雀のイメージは金田一耕助に近いかもしれません。館は東栄館や開化アパートを思いながら書きました。九雀の書く小説の物語のイメージは笙野頼子や安部公房です。

 
 

純愛を基本としています。

  「からたちのみち」の続編。シリーズ二作目。
からたちの花が咲く春の庭で、須磨子は一人の青年と出会う。前作の完結編ともいえる、切ない恋物語。


義久  [ よしひさ ] / 18歳
須磨子の前に現れた、実直で爽やかな青年。
 
[枸橘の花 雑記]
タイトルは童謡「からたちの花」から。
九雀が須磨子に読ませた小説が、真実か虚構かは、作中の九雀の言葉通り、読んでくださった方に委ねたいと思います。
前作を書き上げてから私の中にあったのは、九雀の愛情が偏執的で唐突過ぎはしないかということでした。
今回、それを私なりに昇華できたのでほっとしています。この2作セットで、ひとつの物語といった意識でいます。

 
 


         

  外伝作。
からたちの咲く屋敷に住む、風変わりな画家・雀蓮のモデルをすることになったひばりだが……。


ひばり  [ 一雀 ]
九雀の姉。雀蓮の絵画モデルをすることとなる。
松山 雀蓮  [ まつやま じゃくれん]
粗雑で風変わりな日本画家。ひばりに絵のモデルを頼む。
 
[枳殻邸にて 雑記]
前作「枸橘の花」を受けて、もう少し"からたちの邸の不思議"を描いてみたくて書いたものです。
前作同様、私の中では明確な答えはあるものの、こちらも読んでくださった方に委ねようと、敢えて曖昧な書き方をしてあります。想像して楽しんでいただければ幸いです。
ところで私も最近になって知ったのですが、「枳殻邸」は、京都に実際にあります。渉成園という名勝で、京都駅近く、東本願寺裏です。勿論モデルではないのですが、春にはからたちの生け垣に白い花がきれいです。

 
※ 基本的に本文中に登場する内容をまとめてあります。
一部、多少のネタバレを含みますので、本文読後の豆知識としてお楽しみください。


[ からたち ( 枸橘、枳殻 ) ]
ミカン科カラタチ属の落葉低木。4〜5月頃に五弁の白い花を咲かせる。
秋に円形の橙色のミカンに似た実をつける。枝に大きいトゲがある。原産は中国。
古くはそのトゲと丈夫なことから、防犯も兼ねて生垣として植えられていた。
現在でも垣根、カンキツ類の台木として用いられる。 花言葉は「思い出。心にしみる」。



[ 折原 須磨子 ( おりはら すまこ ) ]
本シリーズの主人公。中学生の頃からの、作家・竹河九雀のファン。
抜けるように白い肌、赤い小さな唇。髪は黒く、くるくると波打つ肩ほどのパーマ(くせ毛)。(本文より)
華奢で清楚な印象。白いエプロン、ワンピースを好んで着ている。17歳の時に両親が交通事故で死去。



[ 竹河 九雀  ( たけかわ くじゃく ) ]
小説家。少し変わった幻想小説を書く。男女不明・年齢不詳と思われている。
無精に短く伸びた顎髭に、薄い唇。大きな背と、ひょろりとしているが骨太な体格。
白いカットソーの上に作務衣を着、下は裾が足りないのか脛あたりまでしかないよれたパンツを履いていた。
到底清潔とは言い難い。(本文より)
くしゃくしゃのくせの強い髪、大きな身体、ぶっきらぼうでも優しい笑み。(本文中、須磨子の感想)
両親は高校時代に死去。姉とともに画家だった祖父に引き取られるが、その後姉、祖父も死去。
祖父の遺産に引き継いだ屋敷に住む。



[ 奈緒美 ( なおみ ) ]
須磨子の5歳年上の友人。文芸雑誌、粕鳥文藝の編集者。
#本文中には登場しないが、須磨子とは文芸雑誌の読者投稿欄(文通)で知り合った。



[ ひばり  ( 竹河 一雀 ) ]
九雀の姉。画家を志していた。松山雀蓮の日本画に惹かれる。
「一雀」と書いて「ひばり」という名前にコンプレックスがあるため、人には「ひらがな」で名前を伝える。
ふわふわとした栗色の髪と、その笑顔が儚げな印象を与える。
猫科の双眸と華奢な身体。美しい人。(本文中、須磨子の感想)
背中まで伸ばした澄んだ亜麻色の髪。細くクセがある。(本文より)



[ 松山 雀蓮 ( まつやま じゃくれん ) ]
日本画家。代表作は「枳殻邸にて」。
その傑作一枚きりを残し、画壇から姿を消してしまった正体不明の日本画家。
年の頃は20代にも30代にも見える。くせのある茶色がかった長めの髪。(本文より)
がっしりとした体躯、野性的。強い光の宿る目をしている。関西方面の方言を話す。粗野な印象。(本文より)



[ 竹河 十郎 ( たけかわ じゅうろう) ]
九雀とひばりの祖父。日本画家。
優しく、穏やかな人柄。先に死去した妻を深く愛していて、妻の死後、筆を折る。
いわゆる教科書に載るような大家ではなかったが、弟子を多く残し、絵も人柄も、静やかに愛されていた。(本文より)



[ 邸 ( やしき ) ]
※ 小説内では、あえて「やしき」と読ませています。
からたちの生垣に囲まれた古びた屋敷。大正時代に建てられた。
こじんまりした庭があり、その背後は山と竹林。改築・増築されている。二階建て。
近隣の住民からは「幽霊屋敷」「お化けが出る」と噂され、めったに人が近づかない。



[ 義久 ( よしひさ ) ]
高校三年生。通学途中にある邸の庭を、裏道として使用している。
黒髪と白い制服のシャツ姿の爽やかな青年。

 
     
 
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